社員紹介Staff Interview

海外駐在時の多様な経験が、
今後の成長の
確かな糧になる。

東京機械部 東京機械第1G モビリティコンポーネントT

相澤 憲

AIZAWA KEN

名古屋工業大学 工学部 都市社会工学科卒 2012年入社

2年間の海外勤務で
格段に広がった人脈

 大学では経営工学を専攻し、生産管理やリスクマネジメントを学びました。就職活動では地元で馴染みのある自動車業界を希望していました。特に営業や生産管理のような仕事を望んでおり、加えて理系で学んだことも活かしたいと思い、機械商社である豊通マシナリーに決めました。
 現在、国内大手ブレーキメーカー向けの営業を担当しています。国内では工作機械や専用機械の販売、老朽設備の修理、改造、そのほか予備品の販売などを行い、海外向けには、設備輸出が主な業務です。仕事の流れとしては、お客様からの要望をヒアリングし、メーカーとタッグを組んで設備の提案をしています。半年前に前任者から引き継いだお客様を担当していますが、少しずつ自分らしさを出しながら、よい関係性を築ける様、地道に努力を重ねているところです。今の業務に携わる前は、2年間豊田通商チェコ支店に駐在していました。1年目は会社の海外研修制度を利用して、研修生として現地で海外営業のノウハウを学び、2年目は駐在員としてチェコ国内の日系企業に対して、機械営業を行っていました。お客様との関係をいかに強めるかを目標に、細かにコミュニケーションをとることで、仕事へと繋げました。現地では、普通はなかなか会う機会のない役員クラス以上の人と関わることもあり、日本では作れないような人脈を作ることもできました。他業種の企業と交流する機会もあり、随分視野が広がり、多くを学んだ2年間でした。
 また、現地スタッフをまとめることも駐在員の役割です。まずはスタッフが働きやすい環境を作り、それによって同じ方向を向いて頑張ってもらえる関係性を築きました。
 ここでの経験を経て、あらためて人との繋がりがあってこその仕事であることを痛感し、チームで目標を達成することに仕事のおもしろさを教えてもらったと思っています。

輸送トラックが行方不明!?
現地での事故から多くを学ぶ

 そのチェコでの駐在時代に忘れられない事故がありました。イギリスの工場で使用している機械を、チェコのお客様の工場に移設する仕事を任され、綿密な作業工程を組んで取り掛かかったものの、機械をトラックに積んで輸送する途中、トラックが行方不明になってしまったのです。3日間ほどまったく連絡が取れなくなり、私たちは、トラックがいつ来てもいいように朝から晩まで張り付きで待っているしかありません。もちろん行方不明になってからすぐにドライバーが所属する運送会社に連絡もしましたが、ドライバーがルーマニア人で英語が通じず、連絡をつけてもどうしようもないという返事が返ってくるだけでした。最終的にはトラックが到着したものの、積載していた機械はボロボロに。こんな経験は初めてでしたので、いろいろ学びましたね。もっと運送会社と話を詰めて、経路まで把握しておくべきでした。国境を超えての陸送は、国によって様々な規制があるのです。例えばドイツでは、休日に高速道路の通行はできませんから。それも確認せずに、日本と同じ感覚で届くだろうと安易に考えていたために起きてしまったのです。これを機に、お客様、メーカー、それぞれの懸念事項を出してもらい、それを私たちがとりまとめて懸念点を洗い出し、一つずつ確認をして払拭していくという方法をとるようになりました。
 この件で、唯一救われたのは、お客様から「仕方のないことだから」と納得してもらえたことです。これは日頃からお客様と密にコミュニケーションをとり、いい関係性を築いていたからに他ならないと思います。お客様との関係は、プライベートから築くのが私のやり方。例えばお酒を飲みに行くなどですね。特に海外では、公私混合で関係性を深めることがスタンダードだと感じました。泥臭くもありますが、仕事外の接点を増やして楽しみながら信頼関係を構築することは、日本においても有効な方法だと思います。

課題は発信力と情報共有

 現在OJTで新入社員の指導をしていますが、体系立てて伝えることの難しさを感じています。人に教えるために、まずは自分自身がしっかりと理解する。その上で、気になることや伝えたいことをきちんと言葉にするように心掛けています。自分一人だけでやるより、組織で動くことでよりスケールの大きな仕事に挑戦できます。そのためにも、まずは後輩と一緒に学び、次はチーム、さらにはグループと、より大きな組織をまとめる管理業務に携わっていきたいと思っています。
 また、社外的には、関わりのあるすべてのメーカーに対して、お客様の考え方や方向性、それに対して我々がどのようにお客様と進めていきたいのかという情報まで伝えることを心がけたいと思っています。そう考えるようになったのは、海外に駐在していた時、私自身が日本からなかなか欲しい情報が来ずにやきもきした経験があるからです。今は日本にいますので、メーカーに対してもそうですし、海外に駐在している豊通マシナリーのメンバーにももっと情報を発信していきたいと思っています。お客様が考えていることを知り、学び、伝える。ここに力を入れていきたいですね。

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