社員紹介Staff Interview

IoTやAIを取り込み、
新しい形の機械商社の
あり方を考える。

※IoTとは…Internet of Thingsの略称。身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる仕組みのこと。例えば、テレビやエアコンをインターネットにつなぐことで外出先から操作ができる等、身近なところで活用されている。製造現場においてもIoT化が進んでおり、設備の制御やデータの計測・管理等を可能にしており、今後ますますニーズの高まりが予想されている。

技術企画部 豊田通商出向

中村 健太郎

NAKAMURA KENTARO

中京大学 経済学部 経済学科卒 2005年入社

将来を見据えた新規部署を立ち上げる

 大学時代は法律と社会保障について学んでいました。豊通マシナリーに入社後は経理総務部に配属。決算業務を6年間担当しました。その後、弊社が輸出入業務を始めるにあたり、外為業務の担当となり、外為の業務スキームを構築。その後、専門知識を学ぶために1年間タイで経理財務の研修生として従事しました。帰任後は経営企画室に異動となり、現在の部署の前身となる豊田通商グループのワーキングチームに参画し、2018年より新たに発足したスマートファクトリー推進室に配属されました。
 新部署の立ち上げの意図は、豊田通商グループの中でも特に自動車業界との関わりが深い当社が、今後変わりゆく業界において、何ができるのか、何をやるべきかを考えていこうというものでした。私は経営企画室で新規事業の提案などに関わっていたことから、立ち上げメンバーに選出されたのだと思います。
 自動車の電動化や各種部品の素材の変化、さらにスマートファクトリーの導入など、お客様からの悩みごとも多岐にわたっています。そんな相談ごとに対して、IoTやソフトウェアの技術を利用した解決策を検討し、営業担当と共にお客様に提案することが、私に課せられた主な役割でした。

顧客ニーズに新たな技術で応える

 スマートファクトリーやIoTという言葉が頻繁に聞かれるようになり、お客様も何か新しいことができるのではという期待を持っています。しかし言葉だけが先行しているイメージがあり、お客様自体も漠然としている状況です。そこで、我々はまずお客様のニーズをヒアリングし、漠然としている問題点から課題を読み取り、その課題の解決案を提案し、実行に移すというのが仕事の流れです。あるお客様から「製品の品質管理を徹底させたい」という相談があり、お客様が何を求めているのかを洗い出し、提案することに。当社のIoTを活用し、お客様の製品の品質データを収集・分析・検討する仕組みを提案。大変気に入って頂き、受注につながりました。今後は品質を可視化できるような仕組みづくりを目指しています。またこれまで人が行っていた業務をIoT導入により効率化、省略することは、人手不足対策には有効な手段です。今後も当社の新たな付加価値をお客様に提供していきたいと考えています。
 私は文系出身で、入社当時から営業職を希望していたものの、経験することもなく13年が過ぎました。正直、もう今さら営業で勝負はできないと思っています。しかしIoTは営業担当者もまだよくわかっていない分野。俺が勝負できるのはここしかない!そう思って取り組んでいるところです。IoTに関してはまだまだ知識もないため、知らないことの方が多いのですが、わからないことがあればメモをして、とにかく調べることを徹底しています。調べればわかりますから、文系だからといって不利に感じたことはありません。それよりも、知らないことしか出てこないので、知る面白さの方が大きいですね。

新しい機械商社を目指し、
時代に応じた仕組みづくりが使命

 当社は、機械商社でありながら、エンジニアリング力のある企業という特性があります。事業の軸は製造現場に置きつつ、IoTやAIといった新しい分野にもチャレンジしています。これが可能なのは、新しいことに取り組めるだけの体力があることと、長年にわたるお客様との関係性がしっかりと構築できているからだと感じています。常に現場と隣り合わせにあるということは、お客様からの声が届きやすいということ。この声こそが、これからの企業の成長には欠かせないと思っています。ただし、まだまだ機械制御、通信、ソフトウェアに関しての知識や経験が足りないと感じています。今後は現場で培った知識や経験を活かし、IoTやAIといった新たな分野をミックスさせた、新しい形の機械商社を目指さなければなりません。お客様が求める新しい機械商社はどうあるべきかを考え、IoTやAIを活用した仕組みづくりを行うことが私の使命であり、それが仕事へ向かうモチベーションの原動力にもなっています。

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